「先生に報告することがあるんです」89歳女性がもう一度デイケアへ行くと決めた日

院長鈴木と訪問施術の患者さんとのツーショット

こんにちは!寝屋川市、門真市、守口市を中心に、四條畷市、大東市、枚方市(南部)で訪問施術を行っている、実現治療院 寝屋川店の鈴木です。

今回は、現在訪問させていただいている89歳の女性の患者さんとのお話をご紹介したいと思います。

施術をしていると、身体の変化だけではなく、その方の気持ちや生活の変化に触れることがあります。

今回、あらためて私自身が、

「身体だけではなく、その人の生活を見る」

ということについて、考えるきっかけになった出来事でした。

目次

退院から2か月、少しずつ失われていった意欲

この方は、左大腿骨頸部骨折の後遺症があり、退院されてから約2か月が経っていました。

退院された当初は比較的穏やかに過ごされていましたが、自宅での生活に戻り、時間が経つにつれて、

「以前のように身体が動かない」

という現実を少しずつ実感されるようになったそうです。

思うように身体を動かせない。

これまで普通にできていたことが、以前と同じようにはできない。

そんな日々の中で、少しずつ意欲も失われているように感じることがありました。

あるときには、

「食べることさえ面倒」

「食べたいと思わない」

と話されることもありました。

あえて「頑張りましょう」とは言わない理由

そんな状態の方に、

「頑張りましょう」

「もっと動きましょう」

と声をかけることが、必ずしもその方にとって必要な言葉とは限らないと私は考えています。

もちろん、身体の状態を確認しながら施術は続けます。

ただ、それと同じくらい、

今、何がつらいのか。

何に不安を感じているのか。

何が以前と違って大変なのか。

そんな話を聞く時間も大切にしました。

すぐに答えを出そうとするのではなく、その方が感じている不安や葛藤を一つずつ聞きながら、訪問を続けていました。

ある日の訪問で届いた、思いがけない「嬉しい報告」

そんなある日の訪問でした。

いつものように伺うと、その日はいつもより少し元気な声で「先生、いらっしゃい」と迎えてくださいました。

すると、その方から、

「先生に報告することがあるんです」

と言われました。

何だろうと思って話を聞くと、

「来週から、またデイケアに行こうと思います」

とのことでした。

そして続けて、

「先生のおかげです。先生が支えてくれたから、もう少し頑張ってみようかなって思えるようになりました」

と話してくださいました。

これは、あくまで患者さんご本人からいただいた言葉です。

私自身、「自分の施術によって気持ちが変わった」と単純に考えているわけではありません。

それでも、これまでいろいろな話を聞きながら、一緒に時間を過ごしてきた中で、こうした言葉をいただけたことは、施術者として本当に嬉しい出来事でした。

ご自身の力で踏み出した「ケアマネジャーさんへの電話」

さらにお話を聞くと、デイケアに行こうと決めただけではなく、すでにご自身でケアマネジャーさんにも連絡されていたそうです。

ケアマネジャーさんも、その連絡をとても喜ばれていたとのことでした。

以前は、

「食べることさえ面倒」

と話されていた方が、

「もう一度デイケアに行ってみよう」

と考え、ご自身で連絡までされた。

その行動を目の前で見て、私自身もいろいろなことを考えました。

身体だけではなく、その人の「生活」を見るということ

私たちの仕事は、身体に触れ、施術をすることです。

痛みや身体の動きについて考えることは、もちろん大切です。

でも、訪問施術で向き合っているのは、身体だけではありません。

その方が毎日どんな生活をしているのか。

何に困っているのか。

何を諦めかけているのか。

そして、

「もう一度やってみようかな」

と思えるものが、その方の生活の中に残っていないか。

そこまで含めて、その人を見ることが大切なのではないかと私は考えています。

身体を良くすることだけが、訪問施術の役割ではないのかもしれません。

その方がもう一度「やってみようかな」と思えるきっかけに寄り添うことも、私が大切にしたいことの一つです。

これからも身体の状態だけを見るのではなく、その方がどんな毎日を送りたいのかまで考えながら、一人ひとりの患者さんと向き合っていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

それではまた。

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